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Introduction

国内外が喝采した未だ嘗てない”青春の詩”希望と絶望を照らすリアリズムと心を虜にする幻想的な映像表現

 

「人は愛や夢があるうちはそれだけで生きていける気になるが、その両方に裏切られた時、どうなるのか?」。監督の真摯な問いかけを共に極限まで突き詰めた珠玉のキャスト&スタッフたち。愛と夢に支えられ、しかしそれらに心を蝕まれるジュン。” 誰しもに起きる”生の足掻きを体現した飯島珠奈(『ケンとカズ』『浜辺のゲーム』)は、本作で大阪アジアン映画祭2018 など3つの映画祭で最優秀女優賞を受賞。即興的な撮影現場から生まれた心の叫びに多くの共感と称賛の声が寄せられた。監督は、インドから2011 年に来日し、本作が長編デビューとなるアンシュル・チョウハン。文化を跨ぐ独自の視点と各国スタッフから成る傑出した映像表現は瞬く間に注目を集め、ブリュッセル・インディペンデント映画祭グランプリほか世界各国で上映。日本の映画界にも新風をもたらす。

〈アワード〉
最優秀賞 – ブリュッセル・インディペンデント映画祭
最優秀女優賞 - 大阪アジアン映画祭
最優秀女優賞 - スレマニ国際映画祭
オフィシャルセレクション - レインダンス映画祭
最優秀女優賞 - 熱海国際映画祭
最優秀撮影賞 - 熱海国際映画祭
最優秀作品賞 - ヴェネチア・フィルムウィーク
最優秀作品ノミネート - マドリード国際映画祭
最優秀女優ノミネート - マドリード国際映画祭
最優秀作品ノミネート - ストックホルム・インディペンデント映画祭

最優秀作品ノミネート - ウィンチェスター・インディペンデント映画祭

STORY

インド出身の新鋭アンシュル・チョウハン監督×主演・飯島珠奈が抉り出す人の心にうごめく〝堪えきれない衝動〟

女優を目指し、東京のクラブで働く三十歳のジュン。ある日彼女が帰宅すると恋人のタカが仕向けた不審な男に貯めていたお金を奪われ、顔に深い傷をつけられる。夢も愛も一瞬で失ったジュンは五年前に飛び出した長野の実家へ帰ることに。受け止めたくない過去や事実によって、何かが一気に弾けた彼女は亡き祖母の財産で暮らす粗暴な父に「強姦されたと言いふらす」となりふりかまわず財産の半分を要求。心の平衡を失っていくジュンはやがて偶然再会した旧友ユウキとの邂逅に居所を見出すが――。 ジュン、タカ、父、ユウキ、軋み合う彼らの欲求はやがて”堪えきれない衝動”となり、誰も予想できない衝撃の事態を生む。罪、幸せ、性、倫理……。独自の視点で日本社会のニュースを読み解くインド人監督が逆照射する〝われわれの現在〟に、何を思う?

 

STAFF

『東京不穏詩』は、自分の中に抑圧されていた感情を表現した作品です。限られた予算で、ノウハウも分からないまま挑戦した映画製作は決して簡単ではありませんでした。ただこの先が見えない映画製作という「旅」の中で、カメラを通して人を見た瞬間、初めて生命を理解した気がしました。「愛」や「生」と真正面から向き合うことができました。現代のオートマティックな社会では見過ごされがちな心の奥深くに分け入る、これからも脳裏から片時も離れない旅の記録になりました。
———アンシュル・チョウハン(監督)

ANSHUL CHAUHAN

アンシュル・チョウハン / 監督・脚本

1986年インド出身。2011年にCGアニメーターとして働く為に来日し、今までにトロン:ライジングやファイナルファンタジーXV、Kingsglaive、Gantz:Oなど多数の作品に関わる。2016年の初短編映画「石鹸」を機に、監督として映画を撮り始める。「東京不穏詩」は日本人俳優と外国人クルーで制作された初長編映画で、レインダンス映画祭や大阪アジアン映画祭など、゙国内外問わず多くの映画祭にて上映される。ブリュッセル・インディペンデント映画祭ではグランプリを受賞。映画制作とは、彼にとって自分の存在価値を見出す手段であり、その熱情と映画への真摯な思いは作品に注がれ、見る者の心を掴んでいる。また現在は、2作目となる『コントラ』の制作に注力している。

長編映画

2019年 - コントラ/Kontora 

2018年 - 東京不穏詩/Bad Poetry Tokyo 

 

アニメーターとして関わった作品

2019年 - キングダムハーツ3

2016年 - ファイナルファンタジーXV

2016年 - ガンツ:オー

2016年 - キングズグレイブ: ファイナルファンタジーXV

2015年 - トランスフォーマーテレビシリーズ

2012年 - トロン:ライジング

MINA MOTEKI

茂木美那 / コープロデューサー

 

 

 

 

 

 

 

外語大学英米語学科卒。在学中のアメリカ留学を通して、アートやCGに魅了され方向転換し、現在はCGアニメーターとして働く。関わった作品はファイナルファンタジーXV、Kingsglaive、Gantz:Oなど。アンシュル監督とは初短編映画「東京りんご」から制作を共にしている。現在は大手ゲーム会社にてCGアニメーターとして働く傍ら、Kowatanda Filmsでは通訳や台本翻訳、制作進行アシスタントとして携わる。今作「東京不穏詩」では、コープロデューサーとして参加。

MAX 

GOLOMIDOV

 

 

 

 

エストニア出身。2007年にエストニアのBaltic Film&Media Schoolを卒業後、様々 なジャンルの国際映画のプロジェクトに共同執筆者やカメラマン、カラリストとして 関わり始める。現在はカラリストとして東京を拠点にCMをはじめ映画やドキュメン タリーなど多数の作品を手掛けている。好きな映画のジャンルはドキュメンタリー だが、最近はフィクション映画にドキュメンタリーで培ってきた技術を応用している。 「東京不穏詩」でもその技術とセンスが発揮されており、彼の切り取る画は詩的で美 しい。昨年の熱海国際映画祭では最優秀撮影賞を受賞(「東京不穏詩」)。

 

主な撮影作品

Children of Karosta (ドキュメンタリー, 2010)

Racecourse (ドキュメンタリー, 2014~撮影中) Anthill (ドキュメンタリー, 2015)

Yoyogi Haiku(ドキュメンタリー, 2017~撮影中)

MAIN CAST

脚本を初めて読んだ時、叫び声が聞こえたようでした。 人間や人生というものの一面を、ひたすら正直に、溢れる熱情とともに撮られたこの作品は、私にとってとても特別です。どうにもならない毎日のなかで、それでもがむしゃらに生き抜こうとする彼らの人生、その一瞬一瞬を目に焼き付けて欲しいです。

———飯島珠奈(女優)

SHUNA IJIMA

飯島珠奈 / ジュン

イギリスの大学にて舞台演劇と身体表現を学び、在学中は創作パートナーと舞台作品の制作をする。卒業後は東京を拠点に、国内のみにとどまらず、流暢な英語を生かして海外の映画にも出演している。主な出演作品は小路紘史監督『ケンとカズ』(16)や夏都愛未監督『浜辺のゲーム』(18)など。主演を務めた本作『東京不穏詩』では第13回大阪アジアン映画祭はじめ国内・海外の国際映画祭で女優賞を受賞している。

ORSON

MOCHIZUKI

望月オーソン / タカ

1989年神奈川県横須賀市出身、アメリカテキサス州育ち。日本とアメリカのハーフ。アップスアカデミー(UPS ACADEMY)にてメソッド演技法を専攻。映画、CM、劇場など多数出演。以下、過去の出演内容『Naruto Official Fake Trailer ユーチューバによる映画ナルト公式予告編パロディー』再生回数約2100万回(2013年)、アメリカ旅行番組『Expedition Unknown』(2015年)、HBO米ドラマ『GIRLS ガールズシーズン5第3話』(2016年)共演、アメリカ人女優 Zosia Mamet 並びに日本人俳優、水嶋ヒロ、他出演作品: 下村勇二監督指揮映画『RE: BORN リボーン』共演、坂口拓、斎藤工、元AKB篠田麻里子(2016年)その他、短編作品『She's Just a Shadow』(2019年)、『Come and Go』(2019年)。

TAKASHI 

KAWAGUCHI

川口高志 / ユウキ

大阪大学文学部人文学科演劇学専修卒業後、2010年から新国立劇場演劇研修所の第5期生として学ぶ。修了後は数々の舞台に出演。2017年に渡米しPLAY HOUSE WESTにて訓練を受ける。帰国後は、映像作品にも活動の幅をひろげる。主な出演作品に、ドラマ「二十四の瞳」(EX系 2013年)、「ウィンズロー・ボーイ」(新国立劇場 演出:鈴木裕美 2015年)、「そして友は二度死んだ」(東京マハロ 2016年)などがある。アンシュル監督とは、「What's left of us」、「Kawaguchi4256」に続き3作品目となる。

 
 

映画は"人間"が映る、映ってる人間の情念みたいなモノが宿る。

この作品に終始流れる、言語化出来ない、飯島珠奈の"覚悟"に観客は打ちのめされる。

嗚呼、凄まじき映画女優。

--斎藤工 (俳優/映画監督)

忘れもしない 2015 年の東京国際映画祭で女優・飯島珠奈と出会った。彼女の独特の存在感に刺激を受けたが、存在感がゆえに映えすぎてしまう面もあり、いい意味で演出が難しいだろうと感じた。しかし「東京不穏詩」は見事に彼女の魅力を引き出しており、そのリアリズムに唸った。東京と地方都市の間で何が起きているのか。それをアンシュル監督と飯島珠奈が見事に描いている。 ---内田英治(映画監督)

東京のオーディション会場で、クラブで、恋人の前で......。郷里に帰ってから父の前で、昔の恋人の前で......。それぞれの局面ごとに飯島珠奈が見せる顔と演技の引き出しの豊かさに、驚愕させられる。そしてインド出身アンシュル・チョウハン監督の、虚飾なき演出。どこで映画を撮っても個人と人間関係の深奥に迫れる、本物の才能が誕生した。

 ———暉峻創三(映画評論家)

飯島珠奈さんの演技に圧倒された。

物語は、俳優の生身の肉体に宿るということを改めて思い出させてくれる映画

———矢崎仁司(映画監督)

命をかけて演じることは祈りに似ている。自らを殴りつけ、痛めつけ、全身全霊で曝け出した飯島珠奈がただただ美しくて、胸が詰まった。

———杉野希妃(女優、監督、プロデューサー)

夢が、愛が剥ぎ取られ、寄り添い泣いてくれる誰かの涙ですら傷口にしみて痛い時、爽快なほどの諦めや怒りが身体を掻き立てる時、「お前は許せるのか、恐れず立ち向かえるのか、自由になれるのか」と、過去の自分が挑発してくる。彼女はたったひとり駆け出す。灰色の太陽がまるで何かを見透かすように、じっと見下ろす荒野へ。がむしゃらに、あがきながら。

———森栄喜(写真家)

2018年の大阪アジアン映画祭で『東京不穏詩』を初めて見た時の衝撃は今でも忘れられない。監督はインド人、撮影はエストニア人、主演は日本人以外、ロシア人とアメリカ人もいる。しかしこれは猟奇的な視点もなくて今の東京のリアルを的確に殘酷的に描き出している、紛れもない日本映画だ。閉鎖的な日本映画の地殻変動がもう不穏に起きたと気付かされた。それを可能にしたアンシュル・チョウハン監督の力はただ驚異的だとしか言いようがない。

———リム・カーワイ(映画監督)